へなちょこマルチものがたり  番外編

『枕元で囁いて……』

writen by 二宮


「浩之さん!今日は折り入ってお話があります」

一戦交えた後、マルチはいつになく真剣な表情で話してきた

うーん、いったい何の話だろう

マルチがこんなに真剣になるなんて

まさか”実家にかえらせていただきます”なんて事じゃないだろうな (縛)

俺が身構えているとマルチは淡々と語りはじめた

「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが………」

 

ずざざざざざあああ!

昔話かい!(爆)

 

「ほえ?どうしたんですか浩之さん?」

「マルチぃ、何故に、昔話なんだ?」

「寝物語は人を安眠に誘ってくれるのですぅ!」

………意味が違うぞマルチそれを言うならお伽噺だ

更に言うならマルチのようなお子様に聞かせるのが本来の用法だ(爆)

まあ、マルチの一所懸命さに免じて『桃太郎』を全部聞いてやったけど(笑)




一通り話し終えたマルチにご褒美のなでなでをして上げよう

「………で、何で俺に安眠して欲しいんだ」

 

「そそそ、そんな恥ずかしいこと言えませんですぅ」

いきなり真っ赤になるマルチ

俺の萌えゲージ20パーセントアップ(笑)

むう、気になるぞマルチ

「愛するご主人様にだけ教えて見ろみろ〜ん」

囁くついでに耳をはみはみしてやろう(笑)

「はにゃああ」

ますますトマトのように真っ赤になってしまうマルチ

愛い奴じゃ(爆)

 

「その……所長さんが浩之さんにだけは喋っちゃいけないと……」

むむ、今日の怪しげな情報はセリオじゃないのな(爆)

ていうか、なぜ俺限定?

「そんなこと言わないでさ、頼むよマルチぃ」

「はうぅ、愛するご主人様に頼まれると断れないのですう」

うぐマルチも言うようになったじゃねえか

俺の萌えゲージ更に30パーセントあっぷ

 

「教えてくれたらさ、マルチが満足するまでなでなでしてやるんだけどなあ」

 

うむ伝家の宝刀発動!

どうするマルチ(笑)

「そうですね、私も浩之さんに知っておいて欲しいですから」

 

ずるぴた☆

 

おい!今まで『めろめろ〜んっ』(笑)な感じだったくせに

いきなり素に戻るか?

呼称もご主人様から浩之さんに戻ってるし (いじいじ)

「マルチぃ………(泣)」

「でも………」

おお、また『めろめろ〜んっ』な感じになったぞ?

「……あとでなでなでしてくださいね(ぽっ)」


俺の萌えゲージMAX!(核爆)

このまま仲良しプロレスモードに移行する

ていうか確定

なでなでだろうが、すりすりだろうが、
もみもみだろうが、ふきふきだろうが(核爆)

今すぐやってやるぜマルチ!

「は、はやあ、ご主人様が怖いのですう、まるで、飢えた野獣のようですぅ(ぽっ)」



























「あっ!」

本日通算4回目なのに………3回目よりも短いなんて………

「い、今の無し、やり直しを要求する(泣)」

「せっかく、芹香さん達相談して早いのを直す方法所長さんに聞いたですのに………」

 

がびーん

 

その日から、寝る前には必ずマルチがお伽噺をしてくれる
ようになった(泣)

ううっ、恥ずかしくてもう先輩達に会えない(滝涙)


 

 

<続かない>
<戻る>

おや?みつけてしまいました?

 

浩之の弁解

 

ほら寝不足なときとか、元気になってしまうことがあるだろ(笑)

でも、俺が早いのはマルチがあんまり魅力的だからさ

決して負け惜しみじゃないぞ(爆)